就職活動。人生100年時代を生きる私たちにとって、広い目で見たらすごく些細な通過点かもしれません。それと同時に、60年以上働き続ける私たちにとっては将来を方向づける大きな転換点かもしれません。コロナ禍で就活のオンライン化、就活市場の早期化が進み、これまでの就活とはまた違った動きを見せている中、何を羅針盤に進めていくのか。その答えはここにあります。
【就活初心者】就活の始め方、何からしたらいいのか
就活初期、このような悩みありますよね。
- 就活生だけど何から始めたらいいかわからない
- 就活はまだ先だけど何か準備をしたい
- 就活の話はナイーブでそこまで頼れる人が多くない
かく言う筆者も、その1人でした。
余計なプライドと就活に対する甘い認識を持っているいながら、会社も就活に関しても何も知らない自分に強いギャップを感じていました。
就活生の仲間入りを果たす方法3ステップ
- まず、業界の全貌を掴む
- 1つの企業に惚れ込んでみよう
- 企業から惚れられる術を知る
この3ステップで最速に就活生として一人前になることができます。
就活生における一人前とは、自ら主体的に企業/業界を調べ、選考の対策をし、自分の設定した目的に向かって就活を進められる準備ができている状態です。
最初は、途方もなく先のたくさん経験を重ねた時に達成する状態だと感じていると思います。
しかし、最速でその状態を目指すことは不可能ではありません。
就活における筆者の立ち位置
そんな私は、2021年卒で外資系企業でシステムエンジニアとして働いています。大手通信会社、戦略系コンサルタント、外資系企業に内定をいただき、将来を見据え現在のファーストキャリアを選択しました。
その後は、キャリア支援事業を運営するNPO法人/学生団体でサービス全体の質的量的最大化を目的とするセクションのリーダーを務めました。就活を始めた当初、右も左もわからず、気づけば60社選考に進んでいた経験から、効率的な就活をテーマに1年間就活支援を行いました。
そこで、60人以上の学生に80回以上面談をした経験から要点を抽出し、整理された情報をお届けします。
まず、業界の全貌を掴む
結論から言うと、(特に業界最大手の)ESを出すことから始めましょう。
なぜなら、就活初期には2つのギャップが存在しているからです。
1つ目は、企業や業界と学生の間の情報量に大きな差があることです。このことによって、自分の特性や得意分野の前に、どんな企業があり、どのような仕事があるのかわからない状況があります。この状態では主体的に、企業を選択することも効果的な助y法収集をすることも叶いません。
2つ目は、就職活動と学生の認識の差です。就職活動というものがどのようなプロセスで進んでいくのか、正攻法は何か、裏技はあるのかなど、たくさんの情報が公開されていません。実際に選考が始まってから公開されることがほとんどです。その場合、学生は「何を準備するか」明確ではなく、直線距離で内定に向かうことができません。
このギャップに対して、(業界最大手の)ESを出すことのメリットは、①一般化的な選考フローの確認ができること、②業界の全体像を把握できることの2つです。
大手企業の選考はある程度一般化されており、就活がどのように進んでいくのか把握しやすくなります。
また、ある業界の一部を切り抜いたような会社を最初から見にいくよりも、総合的な機能を備えた大手企業を最初に見ることによって、業界のどの部分に自分は意思が向くのか、どのような仕事を志向しているのかなど大局観を持った企業選択をできるようになります。
大学3年生の4月からサマーインターンの募集を始めている企業が現れ、6月にかけ募集数は増えていきます。まずは名前を知っているだけの企業でも構わないのでチャレンジしてみましょう!
1つの企業に惚れ込んでみよう
結論から言うと、1つの会社/業界に1つのこだわった就活の軸、志望動機を作成しよう。
なぜなら、この段階ではまだ、企業間での比較検討をできる状態ではないからです。
ただ大手企業にESを提出しただけでは、企業を比較検討するだけの「就活に対する認識」も「業界や企業に対する知識」も足りていないでしょう。
この時、就活生は「どの企業を見ても全て素晴らしく見えてしまう」という状態になります。
ではこの時どうしたらいいか、ESを通してまず1つ、こだわり抜いた就活の軸/志望動機を作成しましょう。
過去のESのコピーではなく、自分でこだわり抜いた志望動機と就活の軸を考えることによって、志望動機=特定の会社への志望理由、就活の軸=業界への志望理由や仕事・働き方への志望理由を固めることができます。
これは、自己分析と今後の業界/企業分析をする際に比較対象となる基準点を作成することができます。今後はこの基準点を元に比較し検討していきます。
企業から惚れられる術を知る
結論から言うと、選考の全体像を掴みましょう。
なぜなら、選考の全体像を掴むことができていないと、自分の弱点がわからないからです。
大まかな選考の流れは以下の通りです。
①時期で見た場合
4〜6月:サマーインターン応募
7〜9月:サマーインターン参加
・1day
・2days以上
——–2days以上の成果によって11月以降の早期選考に繋がる
7〜9月:秋インターン応募
10〜11月:秋インターン参加
——–基本的にはサマーと同じだが、1dayでも一般公募より早い選考に流される場合がある
9〜11月:ウィンターインターン応募
12〜2月:ウィンターインターン参加
——–本選考前最後の機会で、基本的に本選考のESと一次面接が免除になるくらいのメリット感
1〜5月:本選考応募
4〜8月:本選考
———早い段階で応募する方が通過率が高くなる傾向がある
②選考段階で見た場合
インターンES
本選考ES
適性検査(SPIテスト、webテスト)
———-足切りライン
—–内容点、点数など、対策することで突破できるもので評価される場合が多い。ES,適性検査の完成度のみで判断。
グループディスカッション(GD)
インターン選考(面接)
インターン参加
一次面接
———–印象ライン
——-印象点、内容点など、表面上の項目で評価される。アナウンサーのように準備した内容を丁寧に表現することが大切。
インターン参加(1weekなど)
2次面接など複数回面接(5次や7次まであるケースも多い)
————能力ライン
——–自社で活躍できるか、強みが自社で活かせるかを見られます。ESでいうと自己PRの内容です。
最終面接(人事面接、役員面接)
———–見極めライン
——-印象点、能力点ともに高水準であることは判明していながら半分の人は落ちてしまう面接です。志望度の高さを示しましょう。
上記の通り、それぞれの選考によって通過率が違ったり、対策するポイントが違います。
これらを踏まえてぬか喜びをしたり、余計に不安にならないようにしましょう!
以上です!
就活は、最初の一歩目さえ踏めてしまえば、加速度的に進んでいくものだと思います。
逆に言えば、遠回りの道もたくさんあり、遠回りに導くサービスがたくさんあることも事実です。
惑わされず、自分らしい人生に向けた一歩を踏み出していきましょう!