スポーツ、受験勉強、資格、世の中にはたくさん挑戦できるものはあるけど、その挑戦のモチベーションになったり、努力する方向性を決めてくれるのは「基準」なのかもしれません。
合格点があるからその合格点を取るために頑張れる、ゴールを決めたら試合に出れるからシュートの練習をする、そんな経験がある方も多いと思います。基準のために努力することは本質的ではありません。しかし、基準があることは重要なのかもしれませんね。
第4回:基準を知る(就活全体)(就活初心者必見)
就活を始めた当初、私は、根拠のない自信と漠然とした不安を持った複雑な心理状態でした。
それなりに選考を受けた気がするけど、内定が出たわけではないし、周りの人と比べてどれくらい遅れている/進んでいるかがわからないと思いながら就活をしていました。
現在、就活をしている皆さんにも
- 本選考が始まったけどどれくらい申し込んだらいいかわからない
- ESとか面接に落ちまくってるけどこのままでいいか不安だ
- とりあえずたくさん選考に申し込んでるけどどれくらい絞ったらいいかわからない
といった悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
私も就活を始めた当初同じような悩みを抱えました。
徐々に基準が相対的にも、自分の傾向としても見えてきて、主体性を持った就活ができるようになったと思います。
それでは、どのような基準が必要なのか説明していきます。
基準を持ってみる
基準を持つことで就活を主体的に取り組めるということは明白でしょう。
しかし、いくつか基準を持つ方法があります。まずはそれをご紹介します。
- 一般的な内定の割合を計算する
- 一般的な選考の基準を知る
- 自分の基準を作る
これらの中で必要なものを試す、またはそれぞれの組み合わせで自分の基準を作っていくことができます。
早速実践してみましょう!
一般的な内定の割合を計算する
まだ就活始めたばかりであったり、始めたけどどれくらい頑張ったらいいいかわからない、という方はここから始めることをお勧めします。
なぜなら、一般的な内定の確率を知ることで、ざっくりとした目標を立て就活を進めることができるからです。
就活は大きく分けて、4つのフェーズに分かれています。
- ESや適性検査といった足切り
- グループディスカッションや一次面接といった印象ライン
- 2次~7次面接のような複数回にわたる選考による実力ライン
- 最終面接、役員面接、人事面接のような見極めライン
それぞれの通過率は以下の通りです。
足切りライン▶︎50~90%(ここは特に受ける会社や個人によって差が出るところです。)
印象ライン▶︎70%
実力ライン▶︎30~40%
見極めライン▶︎50%
もちろん、上記の数字は受ける会社や準備の度合い、ESや適性検査はそもそも通過の水準に乗ってるかどうかなどで大きく差が出てきます。
しかし、基準を設け、どれくらいその基準から差があるかを考える目安になればと思います。
上記のことから、内定が出る申し込みの数は
1(内定)÷50%(見極め)÷35%(実力)÷70%(印象)÷70%(足切り)=11.66≒12
つまり、12社程度受験することで1社内定を獲得する可能性が高いということです。
皆さんの今までの傾向としていかがでしょうか。近い結果にはなっていますか?
一般的な選考の基準を知る
次に、現在選考に進んでいる途中の方は、一次面接と最終面接が1週間の中で混在していたりと違う基準で評価されていたり、どれくらいの通過率を見込んだらいいかわからないと思っている人もいるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、どのような基準で評価され、通過しているかという話をします。
まず、足切りラインです。
ここの通過率は50%~90%と言われています。
しかしながら、かなりアバウトな割合ですよね?それは、足切りラインにおける細かな選考に理由があります。
大きく分けて、「ES(Entry Sheet)」と「適性検査(Webテスト)」という2つの選考があります。
ESに関しては、論理性と企業理解、インパクトの3つによって測られます。ここを抑えられていたら90%の通過も可能です。
適性検査に関してですが、ここが大きく通過の割合を下げる要因になっています。60%~70%の点数を基本的には求められます。しかし、外資系企業やコンサルティングファームなど90%近い得点を求める会社もあります。
したがって、ここで不合格だからといって極端に落ち込む必要はありません。そもそもの基準が高く難しい会社もあるからです。
次に、印象ラインです。
ここの通過率は70%と言われています。
主に、「グループディスカッション」と「一次面接」から成ります。
ここで求められることはESに書いた内容を減点なく話したり、減点なく場に貢献できるかということです。
ここの通過率が低い方は、アピールをしたいがために自分が話しすぎてしまったり、基本的な部分でミスがあるということになります。
そして、実力ラインです。
ここの通過率は30~40%と言われています。
ここでは、深堀りによってESで書かれた内容から、自身の経験からくる価値観が会社に一致しているか、であったり、強みが会社の業務で活きるかということを見られます。
複数回の面接を通して3~4人に1人が振るい落とされることを考えると、不合格になった時にひどく落ち込む必要はありません。
最後は、見極めラインです。
ここの通過率は50%と言われています。
ここでは、印象や実力は認められた中で、本当に入社する意志があるかということや本当に一緒に仕事していけるかといったことを見られます。
したがって、経営層や人事が面接することが多いです。
熱意や自分がこの会社に入社するべき理由を話せるかどうかにかかっているのでここは落としたくないラインだと言えます。
自分の基準を作る
最後に、何回か面接を受けて、就活も最終章にきている方は、自分の基準を作って、あとどれくらいどのような会社を受けるか決めていくことをお勧めします。
以下は筆者自身が実際に就活していたときに作成したものです。
それぞれのフェーズで社名を実際に挙げ、何社通過したかというものをリストにしていました。
見てわかる通り、基準で示したものと大きく違っています。
それは、受けている会社によるものかもしれないし、私個人の問題かもしれません。ここから読み取れることは、実力ラインの通過率は高いが、印象ラインの通過率は低いということです。
この数字を基準に内定までどれくらい受けるか決めることもできますし、対策する際に参考にすることもできます。
いかがでしたでしょうか。
基準を知ることで、今、何をしたらいいか、どこにどれくらいの努力が必要か理解が深まったのではないでしょうか。
また次回の発信も楽しみにしてください!!!