「お金持ちになりたい」
そう思ったことのある人は少なくないだろう。しかしながら、多くの人は中流の生活をして人生を全うする。
才能がなければ、お金持ちになるのは難しいのか。
それは違う。お金持ちはお金持ちになるべくしてなり、貧乏人は貧乏になるべくしてなっているが、その違いは「お金への考え方」にある。
- 貧乏な人はお金のために働く、お金持ちはお金を自分のために働かせる
- お金持ちはお金の流れの読み方を知っている
- お金持ちはお金のためではなく学ぶために働く
著者は、2人の対照的な父親を持ち、その比較によってお金持ちになる方法を見つけた。
お金持ちになりたいのであればお金を理解しなさい。
【要約】金持ち父さん貧乏父さん、お金稼ぎの本質を伝える本
一躍、ベストセラーになった『金持ち父さん貧乏父さん』、読んでみたかったという人も多いのではないか。
実は、残念なことにこの本は、ネットワークビジネスの導入本として扱われることが多い。気になる方は「金持ち父さん貧乏父さん 勧誘」で調べてみてほしい。
しかしながら、その中身は学びの多い本だ。
本書は、著者の2人のお父さんを対比する形で物語が進んでいく。
- 1人は、成績優秀でアメリカの大学を出て、大手企業に入ったお父さん
- 1人は、高校も出ていないビジネスオーナーのお父さん
日本で一般化している通年から考えれば、前者が成功しそうだが、実態はそうでもない。前者はいつまでも貧乏で後者は最初は貧乏だったが段々と裕福になっていった。
どうしてこのような差が生まれるのかそれは
- 貧乏な人はお金のために働く、お金持ちはお金を自分のために働かせる
- お金持ちはお金の流れの読み方を知っている
- お金持ちはお金のためではなく学ぶために働く
これらのような違いがあるからだ。
貧乏父さんはどれだけ高い給料を貰っても貧乏だった。それはなぜか解説していきたい。
その前に、筆者の紹介をする。
筆者の紹介
著者は、ロバート・キヨサキ。
中流階級の父と、ビジネスオーナーの父、二人の父がいた。
アメリカの投資家、実業家だ。ハワイの不動産王として有名。
貧乏な人はお金のために働く、お金持ちはお金を自分のために働かせる
人は、恐怖と欲望のためにお金に働かされている。お金を持たずにいることが怖いからお金のために働く。給与が手に入り、落ち着いたかと思いきや、次の日には同じ恐怖に駆られる。この時点で、その人の人生は決まる。感情に支配された人生の始まりだ。
お金持ちは、頭を使って、お金を生み出すチャンスを見つけることができる。感情に左右されずに、考えて仕事をしている。それは仕事を上手く処理するということではなく、本当に目の前のお金には執着せず、新しい方法を模索しているのだ。
お金のために働くのではなく、考えて働く。
お金持ちはお金の流れの読み方を知っている
お金持ちは、基本的な会計知識を持っている。金持ちは資産を手に入れるが、中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思い込む。
資産は、お金を産んでくれるのに対して、負債は、お金をとっていく。
お金があっても、問題は解決しない。
- 貧乏な人は、収入の多くを支出する
- 中流階級は、収入を負債の返済に充てる
- お金持ちは、資産から収入を得る
キャッシュフローがお金持ちをお金持ちにしているのだ。どれだけお金を持っても、貧乏人は貧乏になる。
貧乏人は、持ち家を資産と認識するのに対して、金持ちは、持ち家を負債として認識する。
重要なのは現在の有金ではなく、キャッシュフロー
お金持ちはお金のためではなく学ぶために働く
貧乏父さんは、昇給のために深く専門性を身につけることを意識していた。金持ち父さんは、広く浅く学べと教えてくれた。
お金持ちは、学ぶために働く。給料ではなく、何を学べるかということに焦点を置いて仕事を探す。
高い教育を受けた父からしたら「安定した仕事につくこと」が全てだったのに対して、金持ち父さんにとっては、「学ぶこと」が全てだった。
マネジメントの格言にこんなものがある「従業員は首にならない程度に一生懸命働き、経営者は従業員が辞めない程度に給料を与える。」これが真実か否かは給与体系を見れば一目瞭然だろう。
専門性を選ぶ前に、将来を見渡しながら、どんな技術を習得したいかじっくり考えることが大切だ。
学ぶために働き、自分が身につけたい技術をじっくり考える
まとめ
金持ち父さんと貧乏父さんの間には、
- 貧乏な人はお金のために働く、お金持ちはお金を自分のために働かせる
- お金持ちはお金の流れの読み方を知っている
- お金持ちはお金のためではなく学ぶために働く
といった違いがあった。
給料をもらい、請求書を払う、というループにハマると抜け出せなくなる。
その前に、自分の人生を見つめ直すのも良いのかもしれない。
そう思った人は、本書を読んでみてほしい。新たな発見があるはずだ。