こんにちは、すんです。

私は文系の会社員(当時、社会人1年目)として働きながら IELTS を勉強し、24歳でオランダの国立大学 Computer Science 学部に「学部から」入り直しました。

結論から先に言うと、IELTS は高い塾やオンライン英会話がなくても、日本語の対策本と公式過去問による独学で十分に戦えます。 私は英語塾やオンライン英会話には通わず、IELTS 対策本と公式過去問だけで、働きながら約半年で Overall 6.5(出願要件クリア)まで持っていきました。

この記事は、「留学したいけど英語塾は高い」「独学でどこまでいけるのか知りたい」という、当時の私と同じ社会人に向けて書いています。きれいごとではなく、伸びたところ(Reading 8.5 / Listening 7.0)と、最後まで苦労したところ(Writing 5.0 / Speaking 5.5)の両方を、正直に書きます。

この記事でわかること:

  • 社会人が働きながらIELTS を独学するリアルな進め方(半年・月1受験のスケジュール)
  • 4 技能それぞれで実際にやったこと(Reading / Listening が伸びた方法、Writing / Speaking で苦労した話)
  • なぜ私は英語塾ではなく「日本語の対策本」を勧めるのか(非ネイティブの学び方の話)

注: 本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。教材の価格・版は変わることがあるので、購入前に最新をご確認ください。

先に結論

  • IELTS は 4 技能あるが、独学でどこまで伸びるかは技能で大きく差が出る。私の場合、Reading / Listening は独学でしっかり伸び、Writing / Speaking は最後まで安定しなかった。
  • それでも塾なし・対策本と過去問だけで、出願要件(Overall 6.0・各セクション 5.0 以上)はクリアできた
  • 非ネイティブが伸ばすなら、私は「日本人が書いた IELTS 対策本を愚直にやる」のが近道だと考えている。いきなりネイティブに教わるより、まず母国語で解法と型を理解するほうが効率がいい。
  • だから最初にお金をかけるべきは、高い塾ではなく、自分に合う対策本と単語帳(必要なら文法書)。

以下、その根拠を体験ベースで書いていきます。

私の前提(どのレベルから、何を目指したか)

スタート地点が違えば最適な対策も変わるので、まず前提を共有します。

  • 出願先と要求スコア: 最終的に進学したオランダの国立大学(CS 学部)の要件は Overall 6.0・各セクション 5.0 以上。当初はベルギーのルーヴェン大学(KU Leuven)を狙っていて、そちらは Overall 7.0・各 6.0 以上が目標でした。
  • 開始時の英語力: 本格的に始めた時点で Overall 5.5 / TOEIC 850 くらい。ちなみに大学1年の頃は TOEIC 520 からのスタートでした。
  • 学習環境: 社会人1年目・リモート勤務。通勤がなかった分、朝と夜の時間を学習に充てられたのが大きかったです。

私の IELTS 学習スケジュール(半年・月1受験)

留学を意識し始めたのが 10 月。そこから月1ペースで受験しました。

受験月 位置づけ
10月 現在地の把握(初回)
12月 弱点を潰して再挑戦
1月・2月・3月 要求スコアに乗せるまで反復

受けながら弱点を潰していくスタイルです。IELTS は受験料が安くないので推奨しづらい面もありますが、私の場合は「本番の緊張感」と「セクション別の現在地」を毎回測れたことが、独学のペースメーカーになりました。

ポイント: 独学は「今どこが足りないか」を見失いがち。定期的に本番形式(公式過去問でも可)で測ると、勉強の優先順位がはっきりします。

結論: 独学で伸びたパートと、苦労したパート

同じ独学でも、技能ごとに結果がくっきり分かれました。

セクション 私の最終スコア 独学との相性
Reading 8.5 ◎ 独学で大きく伸びた
Listening 7.0 ○ 独学で伸びた
Speaking 5.5 △ 最後まで安定せず(単体で 6.0 のことも)
Writing 5.0 △ 最後まで安定せず(単体で 6.0 のことも)
Overall 6.5 出願要件(6.0・各5.0↑)はクリア

Reading / Listening は「正解が決まっている試験」なので、独学の努力がそのままスコアに乗りました。一方 Writing / Speaking は「自分の産出物を採点される試験」で、独学だと自分の弱点が自分では見えにくい。ここが最後まで課題として残りました(それぞれ単体では 6.0 を取れた回もあり、要は”安定しなかった”)。

以下、技能ごとに実際にやったことを書きます。

Reading(8.5)でやったこと

私がいちばん伸ばせたのが Reading です。やったことはシンプルです。

  • 公式過去問を「大問ごとに時間を区切って」解く。本番と同じ時間感覚を体に入れる。
  • 復習は対策本をメインに、解法(設問タイプ別のアプローチ)を確認する。
  • スキミング(全体をざっと読む)とスキャニング(キーワードを探す)を徹底活用。全文を精読していたら時間が足りません。
  • 日常的に英語のニュースや読み物に毎日触れる。試験のためだけでなく、英文を読む速度そのものを底上げする。

「問題演習で解法を固め、多読で読む速度を上げる」——この2本立てが効きました。

Listening(7.0)でやったこと

Listening は、気軽に続けられる音声コンテンツを使ったのが良かったです。

  • BBC の 6 Minute English のような、短くて聴きやすい音声を教材にする。
  • ただ聞き流すのではなく、リピーティング(聞いた文を真似して言う)とシャドーイング(音声に少し遅れて重ねて発音する)でアウトプットまで持っていく。

「毎日続けられる難易度のものを、耳だけでなく口も動かして使う」のがコツでした。堅い試験教材だけだと続かないので、続けられる素材選びが独学では効きます。

Writing(5.0)・Speaking(5.5)で苦労した話

正直に書きます。この2技能は最後まで安定しませんでした。塾は検討しましたが費用が高くて断念し、対策本と過去問だけで対策しました。それでもやったことは次の通りです。

Writing
– よく使う構文をいくつかの「型」として頭に入れる(型に沿って書けば、本番で構成が崩れにくい)。
– 1つの意味を複数の言い換えで用意しておく(語彙の幅=Lexical Resource が採点対象なので、同じ意味を別の語で言える引き出しを増やす)。

Speaking
シンプルな例文を、自分の実体験ベースで作って、いつでも言えるように準備する(作り込んだ難しい文より、自分の言葉で確実に言える文のほうが本番で強い)。

この方法で”戦える最低限”までは持っていけましたが、Writing / Speaking は独学の限界を感じた技能でもあります。自分の書いた英文・話した英語を客観的に採点してくれる相手がいないと、どこを直せばスコアが上がるのかが見えづらいからです。ここは、独学で挑む人ほど早めに向き合っておくべきポイントだと思います。

それでも私が「英語塾より対策本」を勧める理由

「Writing / Speaking で苦労したなら、結局スクールに行くべきでは?」と思うかもしれません。でも私の考えは逆です。

非ネイティブが英語を伸ばすには、母国語で学ぶプロセスが欠かせないと思っています。いきなりネイティブ講師に英語で教わっても、解法や文法の理屈が母国語で腹落ちしていないと、かえって伸びづらい。まずは日本人が書いた IELTS 対策本を愚直にやり込むほうが、遠回りに見えて近道でした。

  • 解法・採点基準・頻出の型を、まず日本語で理解する
  • そのうえで、公式過去問で英語のまま反復して定着させる
  • 単語帳は自分に合うものを見つける(合わない教材を続けても伸びません。ここは相性なので、書店で中身を見て選ぶ価値があります)

お金をかけるなら、高額な塾より先に、まず対策本と単語帳という土台に投資するのが、私の実感としては費用対効果が高いです(文法書は、基礎に不安があれば足す程度でいいと思います)。

私が独学で使った教材

実際に使った教材です。価格や版・在庫は変わるので、購入前に各ページで最新をご確認ください。

文法書はあまり使いませんでした。私の場合は、嶋津さんの対策本の解説と公式過去問の演習で必要な文法はカバーできたので、文法書を別途やり込む優先度は高くなかったです(基礎文法に不安がある人は、自分に合う1冊を用意しておくと安心だと思います)。

(無料で使える音声教材として、Listening には BBC「6 Minute English」もおすすめです。)

よくある質問(FAQ)

Q. IELTS は塾やオンライン英会話なしで、独学だけで受かりますか?
私は塾・オンライン英会話なしで、対策本と過去問だけで Overall 6.5(出願要件クリア)まで行けました。特に Reading / Listening は独学と相性が良いです。ただし Writing / Speaking は独学だと弱点が見えにくく、安定させるのが難しい技能でもあります。

Q. 社会人が働きながらでも間に合いますか?
私は社会人1年目・リモート勤務で、朝と夜の時間を使って約半年でした。まとまった時間が取れなくても、通勤や隙間時間に続けられる音声教材などを組み合わせれば前に進めます。大事なのは時間の長さより「続く仕組み」です。

Q. まず何から始めればいいですか?
(1) 出願先の要求スコア(Overall / 各セクション)を公式で確認、(2) 公式過去問を1回分、時間を計って解いて現在地を把握、(3) 弱点技能に合わせて対策本・単語帳・文法書を選ぶ——この順がおすすめです。

Q. どのくらいのスコアを目指せばいい?
出願先によって要求は大きく違います(私の場合はオランダで Overall 6.0・各5.0以上、当初狙ったルーヴェンは 7.0・各6.0以上)。まず出願先の公式要件を確認し、そこから逆算してください。

まとめ: 社会人の IELTS は「対策本を軸にした独学」で戦える

  • Reading / Listening は独学で伸びる。公式過去問+多読/聴きやすい音声でのシャドーイングが効いた。
  • Writing / Speaking は独学の限界が出やすい。型と言い換えのストック、自分の言葉で言える例文で”戦える最低限”までは持っていける。
  • 非ネイティブは、高い塾よりまず日本語の対策本で土台を作るほうが近道だった。
  • 最初の投資は自分に合う対策本と単語帳へ(文法書は必要なら足す)。

社会人からの学び直し留学は、英語試験が最初の関門です。でも、4 技能を「独学で伸びる/苦労する」で正しく分解すれば、働きながらでも十分に突破できます。まずは公式過去問を1回、時間を計って解いてみるところから始めてみてください。

私の留学全体の話(費用・出願・留学中の就活)は関連記事にまとめているので、あわせてどうぞ。


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